「白か黒か」、「0か100か」といったように、何かを考えるときに、
「答えが2つしかない」と決めつけてしまう思考は、
- 白黒思考
- 0-100思考
などと言われています。
私自身も、この「白黒思考」で物事を考えてしまうタイプです。
何かの判断をする時に、2つの選択肢しかないと何かとつらい気持ちになります。
「白黒思考」から抜け出すには、「グレーゾーン」を作っていくことが大切です。
この記事では、私の体験談をもとに
- 「白黒思考」とは何か?
- 「白黒思考」を抜け出すためには、どうしたらいいか?
をまとめていきます。
「自分も同じ思考をしてしまっている!」、「こういう考え方もあるんだ!」といったように、
1つの参考事例として最後まで読んでいただければ嬉しいです!
白黒思考とは何か?
「白黒思考」とは、物事を極端な2つの観点で捉える思考のパターンです。
出来事や状況を「全て良い」または「全て悪い」といったように極端に分類してしまいます。
そのため、いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる、中間的な視点を持つことが難しくなっています。
「白黒思考」は、心理学的には「認知の歪み」の一つとして知られており、不安や抑うつなどの精神的な問題と関連していることがあるようです。
私も、「白黒思考」の思考パターンとなってしまうことがよくあります。
「~しなくてはならい」、「~以外の方法がないと思ってしまう」、「~するべきだ」
といったような思考が「白黒思考」の考え方に近いと思います。
- 白⇔黒
- 良い⇔悪い
- 右⇔左
- ある⇔ない
- できる⇔できない
このように、日常の中には、両極端な考え方がたくさんあります。
特に、子育てをしていると、白か黒かを付けたくなってしまいます。
何かを決断する時に、どちらかを決めて、その方向に向かって進んでいくことも大切です。
ただし、「白黒思考」が全てだと思ってしまうと、
- ストレスになってしまう
- 視野がせまくなる
といったような、デメリットがあります。
ストレスになってしまう
「白黒思考」になってしまうと、ストレスが増えてしまいます。
うつ病の人、ネガティブな人は白黒つけたがる傾向が強いと言われています。
例えば、子どもがお風呂に入ろうとしないときに、「白黒思考」の考え方では、
「お風呂に入らなくてはいけない」と考えてしまいます。
考え方が、極端であるため、自分の思いから外れてしまうと、ストレスになってしまいます。
私も、子育てのシーンで、「こうあるべきだ」という場面で、子どもがその通りに動かないとイライラしてしまうことが多くあります。
自分に対しても、他人に対しても完璧を求めてしまっていると感じています。
視野がせまくなる
白か黒しか、選択肢がないということは、選択肢が2つしかないということになります。
何かの壁にぶち当たった場合、「Aという方法」か「Bという方法」しかないと思ってしまっています。
でも、実際には「Cという方法」もあるし、「Dという方法」もあります。
他の方法も、たくさんあります。
「白黒思考」では、CやDやその他の多くの方法に出会うことできません。
そして、自分の中の選択肢を限定してしまうことで、
- 「やっぱり、いい方法なんてないんだ・・・」
- 「この方法しか選択肢はない・・・」
となってしまい、ストレスとなったり、自己肯定感が下がったりしてしまいます。
「白黒思考」から抜け出すために行っていること
ここから、「白黒思考」から抜け出すために実際に私が行っていることを紹介していきます!
その① 自分が「白黒思考」だと理解する
まずは、自分が「白黒思考」だと理解することから始めました。
以前から、「こうじゃなきゃいけない」、「これしか方法がない」という風に考えてしまっていましたが、先日受けた心理カウンセリングの中で、それが「白黒思考」だと教えてもらいました。
自分の中で、当たり前のように出てきた思考に、「白黒思考」という名前が付いたことで、
客観的に自分の思考を観察できるようになりました。
そして、「白黒思考」という思考のクセだということがわかったので、
どうやったらそこから抜け出すことができるのかを考え始めるきっかけになりました。
その② 自分の発する言葉をよく聞く
「~しかない」、「~しなくちゃいけない」といったように、「白黒思考」は言葉になって表れてきます。
自分が「白黒思考」で物事を考えてしまうとわかって、次に行ったことが、
こうした、自分の発する言葉をよく聞くことです。
私は、家族と話しているときに、「~しかない」、「~しなくちゃいけない」という言葉を発することがあります。
以前は、特に気にしていませんでしたが、今は、こうした言葉を発した時に、
今、「白黒思考」の考え方をしている!
と思うようにしています。
「白黒思考」は、自分の思考のクセなので、そう簡単には治らないと思います。
実際にカウンセリングの際にも、1年くらいはかかると教えてもらいました。
ただ、自分の思考のクセが出てきたことを、客観的に捉えることができるかは、「白黒思考」から抜け出していくときに、大切だと思います。
言葉は、思考のクセを客観的に捉えるために重要なポイントです。
その③ グレーゾーンを考えるクセをつける
自分の発する言葉をよく聞いて、「白黒思考」をしている場面がわかったら、
白か黒かだけではない、グレーゾーンを考えるようにしています。
「~しかない」 ⇒ 「~という方法もあるかもしれない」
「~しなくちゃいけない」 ⇒ 「これって本当にしなくちゃいけないことなの?」
という風に、思考の切り替えを行うようにしています。
私は、「時間を守らなきゃいけない」という思考を持っていました。
そして、それを妻や子どもに対しても、押し付けていました。
これって、自分に対しても他人に対しても完璧を求める「白黒思考」の考え方です。
でも、完璧を求めすぎると、
自分できなかった時や他人が思い通りに動かなかった時にストレスを感じてしまいます。
今では、「時間を守らなきゃいけない」ではなく、
「どうしたら時間通りにできるか」を、妻や子どもと一緒に考えるようにしています。
まとめ 「白黒思考」から抜け出すためには自分の言葉をよく聞いて!
私のように、「白黒思考」が原因でストレスを感じている方もいらっしゃると思います。
- 自分や他人に対して完璧を求めてしまう
- 失敗をしたときに、どうしたらいいのかわからなくなる
といった考え方をしてしまっている方は、「白黒思考」が考え方のクセになってしまっているかもしれません。
この記事で紹介したように、まずは自分の普段の発言に耳を傾けてみてください。
そして、「今、「白黒思考」の考え方をしてしまっている」と思ったら、
- 「~という方法もあるかもしれない」
- 「これって本当にしなくちゃいけないことなの?」
という、グレーゾーンの考え方をしてみてください。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです!
See You Again!!
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