10月24日に行われた、2024年のプロ野球ドラフト会議。
- 宗山選手
- 金丸投手
が注目を集める中、
西武ライオンズは、
- 支配下選手:7名
- 育成選手:7名
の計14名を指名しました。
実際に指名した選手を見ながら、
2024年の西武ライオンズのドラフト評価をしていきたいと思います。
あくまでも、個人的な見解によるドラフト評価なので、その点も踏まえて見ていただければ嬉しいです!
西武ライオンズの2024年ドラフト評価!どんな選手を指名したのか解説
ドラフト1位で、2回抽選を外してしまったライオンズでしたが、
その後も挽回もあり、なかなか良いドラフトができたのではないかと思っています。
点数を付けるとしたら、
85点
といったところでしょうか。
今回のドラフトの感想としては、
3~5年後を見据えてチームを再建していこうという球団の意思を見ることができた
という感じです。
抽選を2度外してしまった点は、仕方がない部分もありますが、
即戦力リリーフ投手の指名がなかった点は、少し残念な点でした。
即戦力リリーフ投手については、指名しようと思っていた投手が先に指名されてしまった可能性もありますが、1人は指名してほしかったと思っています。
支配下で野手5人を指名できたことには「二遊間を含めて内野手というところは補強ポイントだった」と狙い通りの補強ができた一方で、「中継ぎの即戦力をとれれば一番良かった」とやや不満が残る結果となった。
日刊スポーツ 2024年10月24日より引用
ここからは、今回指名した選手について、見ていくよ!
ドラフト1位 齋藤 大翔 選手
ドラフト1位での指名となったのが、金沢高校の遊撃手
齋藤 大翔 選手
です。
走攻守揃った大型の遊撃手で、2024ドラフト候補の高校生遊撃手の中でも、
守備力なら一番なのではないかという選手です。
高校生の遊撃手は、プロに入ってからは、
- 二塁手
- 三塁手
- 外野手
などにコンバートされることもありますが、
齋藤選手は、プロでも遊撃手としてやっていけるだけの守備力があると思っています。
まだまだ、細身の体ですが、新基準のバットでしっかりとホームランも打っているため、
パンチ力もありそうです。
プロに入って、しっかりとビルドアップしていけば、源田選手の後継者として
走攻守揃った遊撃手に成長していってくれると思います。
宗山選手 → 石塚選手
と、2度の抽選を外してしまいましたが、
次世代の遊撃手の指名ができたので良かったのではないでしょうか!
ドラフト2位 渡部 聖弥 選手
ドラフト2位での指名となったのが、大阪商業大学の内・外野手
渡部 聖弥 選手
です。
「大学BIG5」の一角であった、渡部選手を2位指名できたのは、
本当に嬉しかったですし、残っていてくれてラッキーでした!!
大学ジャパンでも4番を打っていた渡部選手は、ライオンズが必要としてた強打の選手で、
将来の中軸候補となります。
また、4年生の時は三塁を守っていましたが、以前は外野を守っていたので、
内外野できるユーティリティプレイヤーにもなります。
外崎選手の外野コンバートのような噂も出ているので、
- 二塁手
- 三塁手
- 外野手
を含めて、渡部選手の加入は可能性の幅を広げてくれるかもしれません。
個人的には、
- 大商大の渡部選手
- 青学の西川選手
のどちらかを指名できれば嬉しいと思っていたので、
渡部選手を2位で指名できたのは本当に大きかったです!!
ドラフト3位 狩生 聖真 投手
ドラフト3位での指名となったのが、佐伯鶴城高校の
狩生 聖真 投手
です。
広島カープの森下投手2世とも呼ばれている身長185cmの本格派の右腕です。
佐伯鶴城高校には、
- 広島の森下投手
- 西武の源田選手
を指導した渡辺正雄監督がいて、渡辺正雄監督の勧めで高校1年生から投手を始めた狩生投手。
- 最速150キロのストレート
- 森下投手を参考にしたと言われているチェンジアップ
などを投げる、将来のエース候補です。
近年のライオンズは、高校生投手の育成力が高いことから、
ドラフト3位か4位での高校生投手の指名はあると思っていました。
ただ、狩生投手はもっと早く指名されると思っており、
ライオンズとは縁がないとあきらめていましたため、ドラフト3位での指名は驚きでした!!
個人的には、今回のドラフトの中でも、3位の狩生投手の指名は会心の指名だったと思っています。
ドラフト4位 林 冠臣 選手
ドラフト4位での指名となったのが、日本経済大学の外野手
林 冠臣 選手
です。
ドラフト前から、ライオンズがリストアップしているとニュースになっていた選手です。
私も、林 選手の指名があるのではないかと思っていました。
なぜなら、林 選手が在籍している日本経済大学では、
ライオンズで球団本部長をされていた、鈴木葉留彦がコーチをされているからです。
林 選手は台湾出身で、
- 身長:195センチ
- 体重:105キロ
と超大柄な選手です。
大柄な選手で、もちろんパワーがありますが、
- 足も速い(50m6秒0)
- 三振率が少ない(三振率2.2%)
と、器用な選手でもあります。
まだまだ、粗削りな部分も多い選手だと思いますが、
将来ライオンズの中軸を打てる可能性のある選手です!
ドラフト5位 篠原 響 投手
ドラフト5位での指名となったのが、福井工業大学附属福井高校の
篠原 響 投手
です。
- 身長:177cm
- 体重:72kg
と、上背はあまりありませんが、ストレートの質が素晴らしい本格派の右腕です。
高校3年生の春には、
- 奪三振率11.39
- 四死球率2.48
と抜群の奪三振率となっています。
しっかりと三振が取れる投手なので、ドラフト3位の狩生投手とともに、
身体づくりをしていけば、ローテーションに入ってこれるだけの可能性のある選手です。
ドラフト6位 龍山 暖 選手
ドラフト6位での指名となったのが、エナジックスポーツ高校の捕手
龍山 暖 選手
です。
強肩の捕手で、高校生捕手の中ではNo1の守備力との呼び声高い選手です。
龍山選手に関しては、
2024年春の選抜優勝校 健大高崎高校の正捕手である、
箱山選手よりも、守備力なら上なのではないかと評価しているスカウトもいたようです。
ある九州地区担当スカウトが真顔で明かした。「守備は箱山より龍山のほうが上ですよ」
スポニチ 2024年10月18日より引用
また、捕手としては珍しく、俊足の選手でもあり、今後の成長が楽しみです。
ライオンズとしては、野田 海人選手が、両ひざの手術ということもあり、
将来性のある捕手がほしかったのだと思います。
ドラフト7位 古賀 輝希 選手
ドラフト7位での指名となったのが、千曲川硬式野球クラブの内野手
古賀 輝希 選手
です。
隠し玉的な選手の指名となった、古賀選手。
主に、
- 二塁
- 三塁
を守る内野手で、スイングスピードが速い強打の選手です。
ちなみに、2024年シーズンには、ライオンズ3軍との試合で、
山田 陽翔投手からホームランを打っています。
2軍や3軍を含めて、二遊間の選手が少ないライオンズにとっては、良い指名だったのではないでしょうか!
育成指名選手
育成選手は、
- 高校生:5名
- 大学生:2名
7名の指名となりました。
- 育成1位:冨士 大和投手
- 育成2位:佐藤 太陽内野手
- 育成3位:ラタナヤケ・ラマル・ギービン外野手
- 育成4位:佐藤 爽投手
- 育成5位:澤田 遥斗外野手
- 育成6位:福尾 遥真内野手
- 育成7位:ウメビンユオ オケム明外野手
育成指名選手の全体的な印象としては、強打の選手を中心に指名したという感じです。
特に、
- 育成3位のラタナヤケ・ラマル・ギービン選手
- 育成7位のウメビンユオ オケム明選手
は、粗削りながら遠くへ飛ばす力を持っている選手です。
こういった選手が育成枠から上がってくると、ライオンズの打線も強化されてくると思います。
また、
育成4位の佐藤 爽投手
は、2024年春のリーグ戦で4冠を達成するなど、実力のある左腕です。
しっかりとアピールできれば、早いうちに支配下になり、一軍の戦力となれそうな投手です!
育成選手についても、高校生・大学生を多く指名し、しっかりと育成していこう、という意思が見えて良かったです。
まとめ 西武ライオンズの2024年ドラフト評価
ドラフト1位の抽選を、2度外してしまいどうなることかと思った2024年のドラフトでしたが、
- 中軸を打つことができる強打者
- 源田・外崎の後継者になりうる二遊間
- 将来性のある先発ピッチャー
という、ポイントに対してしっかりとした指名ができたのではないかと思います。
また、全体を見ても、強打の選手をしっかりと指名しており、貧打解消への対策を打ち出そうとしているのも見ることができて良かったです。
もちろん、数年後を見てみないとわからないドラフトの評価ですが、
個人的には満足度の高いドラフトになりました。
後は、球団としてしっかりと指名した選手のサポートをしていってほしいと思います!
See You Again
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